「これは私たちの物語、そしてあなた達の未来」
家庭用ゲーム機PS4で発売されているDETROIT: BECOME HUMANは実に興味深い事項が沢山ある。中でも特筆すべきものは、脚本家でもありディレクターでもあるDavid Cage氏の製作に対するバックボーンだ。
David氏は2005年に出版されたRay Kurzweil著「シンギュラリティは近い」を読み影響を受けている点や、フランスにあるPalais de Tokyo(※1)でのアンドロイド出展を目の当たりにしたこと、ディープラーニングを使い人間とAIのジャズセッションを目の当たりにしたことにより影響を受けていると述べている。
作品には随所にその思想が現れており、今後起こりうるであろう人間とアンドロイドの1つの未来が描かれている。
AIに関してはクリエイティブな発想は難しいという一般的な考えはあるが、David氏は「アルゴリズムをいかにして発見するかという問題だ」との見解を示している。
(※1)2002年開館したコンテンポラリー・アートが中心の現代美術館。
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